『僕のワンダフルライフ』感想

あらすじ

ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、少年イーサンに命を救われてからいつも一緒に過ごすようになり、彼と強い絆を育む。やがて青年に成長したイーサンは大学入学で故郷を離れ、ベイリーは年老いて死を迎えるはずだった。だが、ベイリーはイーサンに会いたい一心で何度も姿を変えて生まれ変わり……。

鼻水で溺死するかと思った((汚い

 

タイタニックレミゼいま会いに行きます、湯を沸かすほどの熱い愛 に続く

涙鼻水溺死映画の仲間入りです!!!おめでとう!!

 

正直、見る前から動物モノってことで覚悟はしてたんだけど、ずるいね、、

わんさんの表情、演技、CGじゃないってどういうことですか

 

この作品が最高だったのは、ベイリーとイーサンの物語の間の転生に2回の別のパートナーとのエピソードを挟んでいるところ

 

警察犬としての犬生は楽しいのだろうか、頑なに一緒に寝てくれなかったカルロスが最期に涙を見せるシーンは反則すぎるし、何を考えているのか教えてと問うマヤの姿も切ない。。

老犬の何を考えているのか分からない表情って本当に切ないんよな、最近旅たった実家の犬を思い出して嗚咽した

 

「打算のない愛」

犬からの愛情がこれだけ美しいのは、本当に純粋な愛だから

犬生の目的はなんだろう。

 

「楽しむため。困っている人を探し救うため。

好きな人を舐め、過去をいつまでも悲しまず、未来を憂いもしない、ただ今を生きる、今を一緒に生きる」

犬が主人公の物語であるけれど、人生もこの通りだと思う。

 

子が親を選べないように飼い主も選べない

出会ってこの子の一生を幸せにするという覚悟がなければ、本当に飼ってはいけないよね

幼い子が生き物を飼いたいといったら、とりあえずこの作品を見せるのが推奨されます

 

評価:★★★★★(号泣度でいけばS級)

『ちひろさん』感想

あらすじ

あてもなく海辺の町にたどりついた、元風俗嬢のちひろ(有村架純)。ある弁当屋の味に魅せられた彼女はそこで働き始め、風俗で働いた過去を隠そうとしないあっけらかんとした性格、屈託のない笑顔、気取らないおしゃべりで人気を集める。やがて、家族や周囲との関係をうまく築けない女子高生、伝えたいことを伝えられずもどかしさを抱える少年、父親との過去に悩むあまりに暴力的な衝動に駆られそうになる青年など、生きづらさを抱えた者たちが、彼女を慕うようになっていく。

孤独は寂しいようで、しがらみのない楽な生き方のようで。
ちひろさんを見ていると、一人で気ままに自分に素直に生きる姿が心地よく感じる。
 
「人間はみんな違う星から来た宇宙人」「人の心を独り占めすることなんてできない」
全員と分かり合うことなんてできないし、相手の心を独占することなんて、できっこない。なんだか、人に対して諦めているようで、悲しいけど一理あるんだと思う。
 
でもだからと言って、分かり合う努力をすることは無駄ではないと思うし、それを諦めてしまったらいけないような気もする。人に期待しない、自分に期待しないってのは、楽に生きる手段であるとは思うけど、まだ諦めたくないなってのが私の感想です。
ちひろさんは、きっと自分にも人にも期待しない生き方を選んだ過去があるんだろう(明かされてはないけど)
孤独を感じられなくなったら、生きていくのが怖くなる。
だから彼女は、自分を孤独から抜け出してくれそうな多恵ちゃん(弁当屋の奥さん)の近くにいることをやめて、またフラッと街を移動する。
 
個人的な涙腺ポイントは、オカジがマコトの母親が作った焼きそばを食べて涙を流すシーン。
 
家族が一番。家族よりも大切なものがあるのか。
 
子供の気持ちを汲み取ろうとしない親が家族なら
味も分からなくなってしまうような食卓を囲むのが家族なら
 
「家族も他人も関係ない」
本当にこれに尽きると思う。
同じ星の人が家族だなんてことは、きっと滅多にないことなんだろう。
私もいつか、この人は同じ星の人だなって心から思えるような人に出会えるんだろうか。一生のうちにそんな人が一人でも見つけられたら、きっと幸せなんだろうな。
 
この作品が刺さらない人、ちひろさんの生き方、彼女の孤独に対する捉え方をよく分からないなって思える人は、きっと幸せな人生を歩んでるんだろうとも思う。
 
特に劇的なことも、目を奪われるようなシーンはないけれど、見た後にスッと心に沁みる作品。
 
あと風吹ジュンさんの演技は流石の一言。声で泣ける。
 
評価:★★★★☆

 

『トワイライト〜初恋〜』感想

あらすじ

今どきの女子高生とは違う、内気で風変わりなベラ(クリステン・スチュワート)。母親の再婚を機に父と暮らすことにしたベラは、転入先で美少年のエドワード(ロバート・パティンソン)と出会う。知的で謎めいたエドワードに惹(ひ)かれていくベラだったが、彼は1918年から年を取っていない不死のバンパイアだった……。

う〜ん なんだろう、、期待しすぎたかな!!
 
設定はすごい好き、「ヴァンパイアと人間の禁断の恋」とか厨二病心をくすぐられるし、全女性が一度は妄想するテーマじゃん?(圧倒的主観)
だからこそ世界中のティーンにウケて大ヒットしたわけだし、そりゃ期待して見ますわ?
 
勿論、主演のクリステン・スチュワートロバート・パティンソンの顔面力はすごい。
映像の妖艶なロマンチックなフィルターも相まって、美術作品として飾りたいくらい一瞬一瞬が美。スマホのロック画面にしたい。
 
あと、俳優陣のビジュアルで言えば、アリス役のアシュリー・グリーンの顔面が大好きです。。いやもうほんとに好き、あの独特な雰囲気と引き込まれる目力、彼女を見るためにシリーズを見進めようか迷うくらい(汗)
 
、、それは置いておいて
ちょっと残念だったのが、エドワードがベラを好きになった理由が個人的に分からない(伝わりづらい)所とCGのクオリティかなあ
 
ベラがエドワードに惹かれるのは分かるよ。
イケメンだし、初対面で冷たくされて嫌でも印象に残るし、車は素手で止めるし、イケメンだし。危険な男に惹かれる年頃だし、イケメンだし。
 
でも、エドワードは急に溺愛が始まるからさ、ん?いつ?早くね?つか愛重くね?みたいな感じで、ちょっと置いてけぼりくらっちゃった。なんでベラ?窓からいきなり入るな??イケメンだから許されてんぞ?みたいな(急なアンチ)
 
CGも時代のせいもあるだろうけど、ちょっと笑っちゃったよね。野球のシーンもどういう感情で見るのが正解なのか戸惑ちゃった汗
 
まあとにかく、恋愛シーンはドキドキで見れたけど、ストーリー的にはそこまでかな!5シリーズあるからもっと面白くなるのかもだけど、とりあえず一旦はここまでで。
 
なんかここまで書いてて冷静に思ったのは
もしかしてティーン向けが刺さらない歳になった??
いや、冷静にならなくてもそうか
ラブファンタジーを現実的に見てしまう年齢なのか。。
しんどいな、急なホラーだよ、
 
評価:★★☆☆☆

『恋は雨上がりのように』感想

あらすじ

陸上競技に打ち込んできたが、アキレス腱のけがで夢をあきらめざるを得なくなった高校2年生の橘あきら(小松菜奈)。放心状態でファミレスに入った彼女は、店長の近藤正己(大泉洋)から優しい言葉を掛けてもらったことがきっかけで、この店でアルバイトを始めることにする。バツイチ子持ちである上に28歳も年上だと知りながらも、彼女は近藤に心惹(ひ)かれていく。日増しに大きくなる思いを抑え切れなくなったあきらは、ついに近藤に自分の気持ちを伝えるが……。

とりあえず一番の感想は「原作って小松菜奈モデルにしてる?」ってほどのハマり役小松菜奈の画面映えがすごい)

 

 
原作は一巻を立ち読みしたくらいの知識だけど、あきらの少し謎で目つきの悪さから怒ってる?って勘違いされちゃう感じが、めっちゃ小松菜奈。。クールビューティー菜奈様。かっこいい。
 
そんで大泉洋の“THE よくいるおっさん” がとても絶妙
パートのおばちゃんから頼りない情けないって馬鹿にされて、バイトの女子高生からは臭そうって言われるバ先の店長。でも、個人的にはめっちゃいい店長よ…
 
お客さんに怒られてすぐに頭を下げる。
キッチンの子のミスも必要以上に責めない。当たらない。
アルバイトの子の怪我を心配して菓子折りを持っていく。
 
出来すぎだろ。
 
でもバツイチ独身45歳は世間的には残念なんかなあ。私は切実にこんな上司の元で働きたいけど。まあそれはともかく、店長役に大泉洋をキャスティングした人は敏腕です。
これが竹野内豊とかだと、絶対惚れるだろ。ってなって、ちょっと女子高生✖️おじさんが生々しくなる、、が大泉洋!!絶妙!いそう!(褒めてる)
 
基本的に歳の差恋愛って、見ていて複雑になっちゃうんだけど(特に相手が未成年だと)この作品のいいところは決して恋愛軸のお話ではないということ。
 
ずっと熱中していたものが突然消えた女子高生と 夢を諦めた中年男性。
どっちも時間が止まっていて、もう今更…って動けない二人が、また動き出すまでのお話。
店長があきらちゃんを元の居場所に戻してあげるのが素敵。
「ただの諦めだとしたら、立ち止まったままになってしまうんじゃないかな」
って言葉は店長が若い頃の自分自身に言いたい言葉でもあるんだろうな。
 
店長のあきらを見る目が、異性としてでも子供としてでもなく、ひとりの若い未来ある人間として尊重している感じが非常に良かった。だから最後まで気持ちよく見れたんだと思う。
 
あとはラストシーンの小松菜奈の演技も圧巻
きっとあきらは陸上のこととか、友人関係のこととか、心が弱っていたってのもあったかもしれないけど店長のことは一人の人間として本当に好きだったんだろう。。
 
「友達としてメールがしたい」
店長の立場を分かった上で、困らせたくないくらい好きなのが痛いほど伝わる表情
清々しさと切なさと感謝の気持ちが入り混じった涙に見惚れました。小松菜奈の顔面が強いです。
 
とにかくキャスティングと世界観が素晴らしい作品!
評価★★★★☆